川崎みなとレシピコンテスト 入賞レシピ公開
特別審査委員を務めていました、
川崎みなとレシピコンテストの入賞レシピが公開されました。
いずれにレシピも、実際に滝村が調理し試食。
そして、審査の当日は、審査委員の皆さま向けに調理し、
皆さんで試食。
そして、最優秀賞を決めさせていただきました。
最優秀賞は、メカジキのムニエル ワカメのジェノベーゼ風ソース
でした。
とても、楽しいコンテストとなりました。
応募いただいた皆様、入賞された皆さま、
おめでとうございます。
以下、私からの総評を、私が作って撮影した写真とともに、ここに紹介しておきます。
川崎みなとレシピコンテスト総評
１・メカジキのムニエル・わかめのジェノベーゼ風ソース
魚種としてメカジキを選ばれ、ソースはワカメをジェノベーゼ風にかけるというアイデアが秀逸。
２種類の海の幸のハーモニー、色合いも鮮やか。作り方も、メカジキをソテーしフライパンから取り出したあと、あらかじめ仕込んでおいたソースを加えて煮詰め、メカジキのうま味を余すところなく、ソースにして食べることができました。
食べ応え抜群。ごはんにもパンにも合う一品。
日常から、おもてなし料理まで、いつ食べても喜ばれる、川崎みなとレシピに出会えました。
２・エビチーコロ チーズワンダー
焼くコロッケといった感じ。
じゃがいもと海老に衣をつけて、フライパンでカリっと焼くだけ。
ソースも、マヨネーズとケチャップのソースが食べやすい。
コロッケを、家庭でいちから作るのは、結構手間がかかるもの。
でも、エビチーコロチーズワンダーなら、もっと気軽に作ることができます。
じゃがいもの中から、プリっとした海老を味わえるのが嬉しい。
小さめに作ることで形も整えやすく、焼きやすく作ることができました。
お弁当のオカズにもいいですね。
子供たちにも人気の一品です。
３・海幸やきいなり
栄養たっぷりのひじきとおから、シーフードミックスを出汁で煮詰めて、油揚げに包んで焼くだけ。
いい組み合わせですね。
とっても合います。
油揚げの中に包むタネだけでも食べられるけれど、油揚げをカリカリに焼くと香ばしく味わえます。
そのまま食べても美味しいし、からし醤油を漬けて食べても美味。
１１歳の女の子が応募してくれた一品。
こんな料理を考えて応募してくれる子供たちが、日本の魚食を支えてくれるのでしょう。
４・干し鱈と煮干しとジャガイモのミルクカレー
「え？どんな味になるのかな？」レシピを見た時、味の想像ができませんでした。
書いてある通り、食材をそろえ、レシピ通り作っていくと、いやいや、これは美味しい。
干し鱈と、煮干しの出汁をベースに、こんなにコクがあって、いい塩かげんになるのか。
塩味は、ほぼ干し鱈だけで美味しく仕上がりました。
日本は魚の出汁文化。
干し鱈と、煮干しという乾物を活用した、海の幸レシピ。
しかもそれがミルクカレー。
作られた方の、魚介愛を存分に感じました。
５・鯛と茄子の包み揚げ
さっぱり和餡かけ 懐石料理の一品で登場するような包み揚げでした。
魚は鯛の切り身を活用。
レンコンと、ナスと一緒に揚げたあとに、ほうれん草のあんかけにのせて食べます。
和食の良さは素材の味を活かすこと。
鯛、レンコン、ナスと、天ぷらで食べても美味しい３品が一緒になったら美味しいはず。
３つの食材のつなぎも、レンコン、長芋、しょうが、卵黄を和えているので風味もばっちり。
ほうれん草のあんかけも、彩も味わいもよく、包み揚げと一緒に食べることで食べることを楽しめる料理でした。
総評：
初開催の川崎みなとレシピコンテストに、どんなレシピが集まるのか、とてもワクワクしていました。
私自身も川崎市民になって１６年。
川崎を海の幸で盛り上げるコンテストを通して地元が盛り上がればと期待していました。
結果、入選された５品それぞれ、自分で作って食べましたが、どれも本当に美味しかったのです。
いつも、自分でレシピを考えて作る立場でいるからこそ、応募いただいたレシピがどんな味になるのか、想像しながら作る時間はとても楽しかった。
作って楽しく、食べても美味しい。しかも５つのレシピとも、作り方のアイデアが詰まった、魚介の食材を活用したレシピでした。
審査当日、審査委員一同、どの料理も美味しく食べながら審査させていただきました。
誰かのためを思って作る料理は、必ず人を笑顔にします。
今回応募いただいた皆様のレシピによって、私を含め審査委員のみんなの顔が嬉しそうでした。
これも、応募いただいたレシピのお陰です。
私も５つの自分が絶対に作らない料理のレパートリーが増えました。
何よりの財産です。
今、肉に押され、家庭では魚を食べる機会が減っています。
けれど、魚介料理は魚一匹さばけなくても大丈夫なのです。
応募された料理を振り返ると、
一切れのカジキマグロと、ワカメ
鯛の切り身
シーフードミックスにひじき
干し鱈と煮干し
海老
が使われています。
どれも、海の幸の素材です。
だれでも簡単に調理できます。
川崎みなとレシピコンテストを通して、川崎と海の幸料理を楽しむひとが、この街で増えることを心から願っています。
パパ料理研究家 滝村雅晴
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