お姉ちゃんが大好きだった、塩ごま油おにぎり
未来を思いみんなのぶん、握りました。
塩ごま油おにぎり、いっしょによく作りました。
ごはんは、鍋で炊く。
手に、塩と、ごま油をつけておにぎりを握る。
長めののりにつつむ。
お姉ちゃんも、まおも大好き。
いつも取り合い。
「いただきまーす」
がぶり。
パリパリ音を立てながら、握りたてを味わう。
「おいひー」
口の中に入ったまま、思わず声がでる。
もういちどばくー
おにぎり大好き。お姉ちゃん。
普通に食べられることに感謝をし、残さずおいしくいただきます。
パパ料理研究家 滝村雅晴
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２〜６枚目の写真は、2009年4月のころ、ゆりかが6歳になる前の写真です。
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今日12月12日は、長女ゆりかの11回目の月命日。
昨年の2月23日に脳に病気が見つかって、闘病しながら一進一退を続けながらも、11月には両手両足肢体不自由だったにも関わらず、右手が自由に動くようになりました。
絵を書くのが好きだったゆりかは、1カ月もの間、一日中ひたすらスケッチブックに、イラストやメッセージ、お手紙、僕たちに伝えたいことを書き続けました。
そんなゆりかを家族、親戚みんなで支えながら過ごせた日々。
いっしょにいっぱいごはんを食べた、大好きなお家に一緒に過ごせた最後の日が、去年の2011年12月12日。
翌日のあけがた未明、
「見えない……」
という言葉を、か細い声で伝えてから、唯一見えていた視界が一気に狭くなったらしく、
「見えない……」
と、言いながらポロポロと涙をこぼしだしました。
全身が心臓になったような気持ちの高ぶりがとまりませんでした。
声をかすかにしか話せず、歩けず、体が動かず、腰も背中も痛いにも関わらず、光まで奪うのかと。
「大丈夫だからね、パパもママもマオもいるよ。」
ゆりかに声をかけたあと、気づかれないように、洗面所でひとりこらえていました。
朝日がさして、急ぎ病院に電話しながら、ゆりかに今の状況を聞くと、少し見えるようになってきたとのこと。
そして、がんばって、がんばって、がんばって、絵を書きだしました。
「ないてるのに、にこにこ」
「今みぎ 見える」
僕たちを心配させまいとする、ゆりかの気持ちがいっぱいつまっていました。
そこには、いまあるもの、いま見えるものの中でしっかり生きているゆりかがいました。
そして、この絵を書いた日の夜、急に痙攣がはじまり緊急搬送。
そのまま意識障害となり入院。
ゆりかに声をかけると、わずかながら目を開いたり、うっすら涙を流すことがあっても、ずっと200近い心拍数のまま、眠り続けていました。
それから、点滴だけで生き続け、今年の2012年1月12日午前0時53分、8歳と8カ月で天国へと旅立っていきました。
今日から1カ月。
1年前のことを決して忘れず、1日1日大切に大切にすごします。
「ないてるのに、にこにこ」
ゆりかの最後の言葉です。
ありがとう。
ゆりか。
いつまでも、みんないっしょだよ。
パパより
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＜直近のメディア／イベントスケジュール＞
12月12日（水）ゆりかの日
12月15日（土）パパ料理教室＠荒川区
12月16日（日）TOKYO FM コラボ企画 DOCOMO Love Family パパだけで作るクリスマスパーティプロジェクト 当日
12月19日（水）イクメンパパBar＠旗の台Bal cero ビストロパパ料理担当｜平日パパごはんの日
12月22日（土）パパ子料理教室＠さいたまパパスクール
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